コンサル内定者・新米コンサルタントが読むべき本ベスト30
どうも。かすてらこんぶです。
前記事では、コンサル内定~入社までにやるべき事について書かせて頂きました。
時間やお金をそこまで割けない方向けに日常から取り組める思考法を主にご紹介しましたが、そうは言っても不安な方もいらっしゃる筈。
なので、本記事では、そうした内定者の方や、コンサルタントになりたての方に主にオススメできる本を、戦略コンサルの視点からカテゴリ別・推奨度別にピックアップ・ご紹介致します。
また、コンサルを志望される方に置かれましても、序盤の書籍は仕事の理解には有用かと思います。
- A:コンサルタントってどういう仕事?
- B:コンサルタントの思考法とは?
- C:経営って何?
- D:会計って何?
- E:PC周りのスキルが不安・・・
- F:コンサルから少し離れた本で面白いものは?
- 30冊の中で特にオススメの5冊(★★★★★)
A:コンサルタントってどういう仕事?
コンサルティング・コンサルタントという言葉が踊る昨今、戦略コンサルタントの業務を履き違えない様に理解することは重要です。
コンサルがそもそも何故必要なのか?・求められる役割が過去・現在でどう変わってきているのか?・コンサルタントとして持つべき心構えは? 等を理解する上で、入門にはなりますが以下の本はオススメです。
01:戦略プロフェッショナル シェア逆転の企業変革ドラマ
おすすめ度:★★★★☆
BCG初の国内採用であり、コンサルタントの開祖である三枝先生の著作。
戦略とは何か?プロフェッショナルとは何か?という問いに、完璧に答えてくれる良本です。
- 戦略コンサルという仕事を全く知らない0からの状態で学べる
- 三枝さんの実話を元に小説風の仕立てにしてあり、読みやすい
- 小説風ではありながらも、基本的な考え方やフレームワークは網羅
02:経営パワーの危機 会社再建の企業変革ドラマ
おすすめ度:★★★☆☆
三枝先生3部作の2作目。会社と従業員、という本来同じ方向に向くべき存在に乖離がある現場でのコンサルティング経験を綴った著作。就職するとわかりますが、”あぁ、こんな人いるな”と感じられる登場人物を描いているが故に、生々しいほどリアルです
- これまでの作品と同様、実話を元に小説としている為、リアリティがあり読みやすい
- 登場人物の心理描写が生々しく、人を動かす難しさや感動が理解出来る
- コンサルタントは御用聞きではなく、現場を動かすリーダーシップも求められる点を強調
03:V字回復の経営 2年で会社を変えられますか 企業変革ドラマ
おすすめ度:★★★☆☆
三枝先生3部作の3作目。不振企業の再生、にテーマを置いた本です。コンサルとして働く中でクライアントの事業が立ち行かず、社内に停滞した雰囲気が漂う現場に放り込まれることはよくあります。そんな中で、如何に第三者として組織を巻き込みながら改革を行っていくか、が学べます。ウェットなコンサルの働き方を知りたい方向け
- これまでの作品と同様、実話を元に小説としている為、リアリティがあり読みやすい
- 企業改革、というより現場に踏み込んだコンサルの働き方が学べる(重要)
- 情熱や精神論とロジックが両立する・するべきという事を教えてくれる
04:プロフェッショナル原論
おすすめ度:★★★★☆
こちらもコンサル界隈で超有名な波頭さんの作品。大前研一さんと並んで、コンサルの産業化に多大なる貢献を果たした方だと思います。正直賛否両論だとは思いますが、プロフェッショナリズム、というテーマにおいては、コンサル以外の職業の方にも良著となると思います。
05:プロフェッショナルコンサルティング
おすすめ度:★★★★★
先程の波頭さんとIGPI冨山さんの共著。コンサル界で大成した(異論は無いと思います)2人が、プロフェッショナルとは何か?を始め、日本企業・人材の課題について語った作品。対話形式なので、ともすると居酒屋談義の様相はあり、若干鼻にかけた部分もありますが、その指摘・内容は正直核心を突いていると思います。
B:コンサルタントの思考法とは?
コンサルとしてクライアントに提供する価値の殆どは思考から生み出されます。いくら知見やネットワークの提供が付加価値に加わってこようと、正しくそれらを活かす上ではやはり思考が根底にありますので、以下の書籍は正しい思考を培う上で重要性は依然高いと言えましょう。
06:考える技術・書く技術―問題解決力を伸ばすピラミッド原則
おすすめ度:★★★★☆
マッキンゼーのライティング教育担当、バーバラ・ミントの著作。ピラミッドストラクチャー・構造化という思考/アウトプットの根本になる部分について濃厚に触れた本です。個人的には、コンサルタント以外の全ての知的労働者が読むべきだと思います。
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構造化/ピラミッド構造という思考の核になる部分が丁寧に学べる
- (若干訳が怪しいけど)研究者や物書き等、自身の考えを対外的に発信する仕事であれば広く使える技術が身につく
07:論点思考
おすすめ度:★★★★☆
BCGの内田さんの本。仮説思考・論点思考というコンサルタントの両輪となる思考法ですが、論点思考は仮説思考に先んずると考えますので先に紹介します。
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論点思考、というふわっとした概念を、卑近な例を用いて丁寧に説明
- また、論点思考が出来る結果、享受出来る利点についても明確に理解可能
- 経験談ベースなので、読みやすく一流の考えをトレース出来る
08:仮説思考
おすすめ度:★★★★☆
論点思考とセットで読むべき本。設定した論点に対して、闇雲に取り組むのではなく仮説を立てることの重要性を説いています。空パック(スケルトン)やストーリーラインの書き方等、実務で使えるレベルで仮説思考の具体化を解説している良著です。
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仮説思考の重要性を、論点思考同様卑近な例で紹介
- 上記を、具体的な業務のアウトプットプロセスに落とし込む術も分かる
- 何より、自分の土地勘が有る分野で直感を信じる妥当性をくれる
09:イシューからはじめよ―知的生産の「シンプルな本質」
おすすめ度:★★★★★
当ブログでも幾度となくオススメしている本。イシュー(論点)の重要性を、コンサル以外も含めた多様な業界に平易な形で発信している本。この30冊の中で、最も入門として適しているのではないかと思います。
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イシューを理解することの重要性を多面的に解説
- 理解しない場合どうなるかを、(恐らく誰もが経験したであろうケースで)説明してくれる
- コンサル以外に頭脳労働を志す人間全てに伝わる例・表現を用いている(最も素晴らしいと思います)
C:経営って何?
私は理系院生で化学・生物以外の知識は殆ど無いままビジネスの世界に突っ込んだので、経営について理解度が低い状況に正直不安はありました。
そもそも会社はどう動いているのか・企業経営とは何かを理解しておくことは、企業やその従業員の生活にともすると大きな影響を及ぼすコンサルタントとして大切だと思います。
おすすめ度:★★★☆☆
国内MBAの大家グロービスが経営戦略の入門編として位置づける本。丁度2017年に新版に改定され、IoTやAI等、近年の経営を語る上で外せない概念も解説されているようです。私は旧版ユーザーでしたので、その時の記憶で紹介します(笑)
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経営を全く学んでこなかった理系学生にもわかりやすく、経営戦略やフレームワークを解説
- 基本は理論解説が主だが、多少は例も交えて書かれている為、具体的に理解しやすい
- ビジネスの世界でのホットトピックも網羅されている為、今はある意味購買には丁度良い時期かも
11:確率思考の戦略論 USJでも実証された数学マーケティングの力
おすすめ度:★★★★★
元P&G・現USJ(森岡さん失踪しましたが・・・)コンビが、徹底的に数字を元にした戦略作りについて語る本書。好みは分かれると思いますが、前半の森岡さんパートが私は好きです。ToCのマーケターやコンサル1~2年目向けでは最もおすすめ
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戦略立案やマーケティングにおいて、不透明なものがきちんと科学できる感覚を与える一冊
- また、質の高い戦略は結果を伴う、という当たり前のことに自身を持たせてくれる
- 後半の今西さんパートも森岡さんパートとは毛色が異なりまた面白い
12:リバース・イノベーション
おすすめ度:★★★★☆
一般に新興国への製品展開は、先進国での成功モデルのカスタマイズが常道だと思われている中、その誤りを指摘して貰える本。私が学生の時は邦訳版が無く、読むのに2週間位かかった記憶・・・将来のビジネスの形は、異方性の点同士のアービトラージだと考えているので、私も久々に読もうと思います。
13:戦略不全の論理―慢性的な低収益の病からどう抜け出すか
おすすめ度:★★★★☆
ずっとアカデミアで経営戦略を扱う三品先生の著作。日本企業を米国企業と比較しながら、戦略が機能せず低収益体質である”戦略不全”について論じていきます。部分的にロジックがおかしいor恣意的な部分もありますが、現状でも日本企業の課題たりうる部分が鮮やかな分析で示されている良本です。
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統計的に日本企業の課題が描写されており、単なるいちゃもんではない説得力がある
- 戦略の実行主体はコンサルではなく企業なので、企業風土によって取れる戦略やその効果が違う事を理解できる
14:戦略不全の因果―1013社の明暗はどこで分かれたのか
おすすめ度:★★★★☆
戦略不全の~シリーズの2作目。1013社という非常に多くのサンプルを分析した上で、その明暗を分かつ要因を分析した本で、戦略不全の論理を読んだ人向けかと思います。分析指標の妥当性には疑問の声はあるにせよ、個人的には筋が通っており、事業立地という用語に納得感はありました。
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かなりExcuseはありつつも、3つの指標でそれなりの納得感を持つ結果を出した労力が凄い
- 事業立地の概念は、抽象度を変えれば基本的に全ての事業で成り立つので納得感がある
- この手の本にありがちなイケてる企業・ダメな企業の恣意的抜粋ではなく、フェアな抽出なのも納得感に資するポイント
15:ビジネスモデル・ジェネレーション ビジネスモデル設計書
おすすめ度:★★★★☆
ビジネスモデルの構成要素を定義し、色々な成功事業をその要素に分解した上で、ビジネスを成功に導くプロセスを解説する書籍。特に新規事業立案に携わる方には非常にオススメです。本のサイズも大きめで紙芝居みたいで読みやすいですよ(雑)
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ビジネスの必要要素を納得感のある形で分解・定義している点が素晴らしい
- 既存の成功事業を当てはめることで、本フレームワークの理解促進に繋がっている
- 文書よりは視覚的な図で訴える形が多いので、理解しやすい
16:経営戦略全史 50 Giants of Strategy
おすすめ度:★★★★☆
現在は経営戦略の教鞭を取られている三谷さんの本。コンビニで本を読んだことがある方も多いかと思います。本書では、経営戦略の歴史を語る上で欠かせない50人の著名人を紹介しながら、現状のフレームワークや戦略論が生まれた背景を紐解く本です。
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現状はびこっているフレームワークや戦略論が、何故生まれたかを源流から理解できる
- ポジショニング派とケイパビリティ派の考え方は並立すべきものだと思うので、双方の要旨を理解できる点は素晴らしい
- 解説がいい意味で浅いので、経営戦略を学びたい方への入門書としてはピッタリかも
17:ビジネスモデル全史 (ディスカヴァー・レボリューションズ)
おすすめ度:★★★☆☆
経営戦略全史の第2弾に相当する本。イケてるビジネスモデルのカタログに近い位置付けの本なので、内定者よりはコンサル2年目以後の方の知識として身につけるのが良いかと思います。
18:ビジネス・フォー・パンクス
おすすめ度:★★★★☆
クラフトビールスタートアップ(という表現が適切かわかりませんが)、BrewDogの創業者、ジェームズ・ワットの書籍。一見経営戦略やコンサルタントの振りかざす論理を否定する本ですが、その本質はまさしくコンサルタントが理解すべき経営戦略だと思います。時々出てくる表現が面白いです。パンク政治家(笑)
D:会計って何?
コンサルとして働く中で、お金の動きを知っておくことは必須です。特に数値に対するセンスが無いと、碌な収益も出ない新規事業の立案や、事業規模に比して過大なシェア予測、PLは良いがキャッシュが回らない事業計画作成等、踏んではならないタブーを犯しかねません。
おすすめ度:★★★★☆
グロービスMBAシリーズの会計編。単なる会計解説書とは若干会計が異なり、経営の視点から会計を解説してくれている為、理解が進みやすいと思います。勿論本書の中でも、あまり仕事で使わない概念もありますが、会計はビジネスの共通言語なので理解しておいて全く損は無いです。
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コンサルの仕事で扱うであろう会計の考え方や背景は一通り網羅されている
- 単なる概念の説明ではなく、経営視点での意味も含めて解説されている為、分かりやすい
20:財務とは何か
おすすめ度:★★★★☆
グロービスの書籍を読んだ方に更にオススメなのが当書です。PL・BS・CFの繋がりはなんとなく分かってはいても理解し難いものですが、それを明快に説明してくれています。訳が少し微妙ですが、それを補ってあまりある程に分かりやすいコンテンツです。
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財務三表の繋がりを理解しつつその意味合いを学べる
- 前述のグロービスの本と同様、概念の説明と経営の意味合いがセットの為理解が早い
21:ざっくり分かるファイナンス 経営センスを磨くための財務 (光文社新書)
おすすめ度:★★★☆☆
これまで全く会計を勉強してこなかった・今後も会計士や税理士程ではないが全体観を把握したい、という方には此方の本をおすすめします。タイトルにもある通り、一つ一つのコンテンツに深い解説が有るわけでは無いですが、文章力が高く、最も平易に理解出来るのでは無いかと思います。
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利益とキャッシュという、知ってる人には当たり前に違う概念を明確に区別可能
- 文章力が高く、一気に読める上に理解も深まる良著
22:決算書がスラスラわかる財務3表一体理解法 (朝日新書)
おすすめ度:★★★★☆
此方もグロービスの本やざっくり分かる~を読んだ程度の初級者の方にオススメです。基本的には決算書の構成要素である3表についての理解ですが、コンサルはどうしてもP/Lだけ重視しがちな中で、BS・CFの大切さもストーリー仕立てで教えてくれる本です。
23:書いてマスター! 財務3表・実戦ドリル
おすすめ度:★★★☆☆
決算書がスラスラ~の國貞先生の続編。よりスラスラ~で書かれている内容を、手を動かしながら強く・早く理解できる仕様。読んで分かったつもりになっていても、いざ書いてみると意外と分かっていないもの。個人的には簿記の勉強をガッツリやらなくても、この一冊があれば充分な気がします。
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手を動かしながら財務3表の繋がり・意味を理解出来る
- キャッシュを土台にスタートしている為、当事者視点で考えやすい
E:PC周りのスキルが不安・・・
ExcelやWord、PPT等の習熟はOJTが最も良いと考えている為、上記に比べると優先度は落ちますが、自身の成長が実感しやすく成果が見えやすいので、余裕のある方は読んでみても良いのではと思います。
ただ、あくまで知識の範疇であり、これらを読むことで本質的に自身が成長した、と勘違いしない点は重要です。
余談ですが私は理系でしたが普段は統計解析・画像解析は専門のツールで実施していた為、Excelは本当に何も知らない状態でした(Sum・Averageが使える位)。それでも2年後にはDDのモデリングを一人で出来る程度にはなる為、いかにOJTが偉大か分かるかと思います(笑)。
24:外資系コンサルのスライド作成術―図解表現23のテクニック
おすすめ度:★★★☆☆
ATKの山口さんの著書。コンサルタントの描くスライドのパターンは実はそこまで多くなく、それらを網羅的かつ実例と共に説明してくださってます。Dos&Don'tsで示されている為、言わんとすることを理解し易い点もGood。
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恐らく殆どのファームで共通のお作法から理解できる
- スライドは実例込で解説されている為、具体的なイメージが掴みやすい
- スキルだけでなく、著者の言葉がコンサルの仕事の素晴らしさや難しさを説いており、背中を後押ししてくれる気分になる
25:外資系金融のExcel作成術―表の見せ方&財務モデルの組み方
おすすめ度:★★★★★
元ユニゾン・キャピタルのテジュンさんの本。Excelは経験が無い方は特に苦手意識が強いかと思いますが、大事なのは小手先の関数ではなく構造です。その点で、この本は外資系証券やPEファンド、コンサルファームで共通のお作法を解説してくれている為、スキルという意味では非常にオススメ。筆者はこの本の中に登場する方と働いたことがあるのですが、Excelは感嘆するほど美しかったです。
F:コンサルから少し離れた本で面白いものは?
こちらは、直接コンサルタントとしての仕事には関係しないものの、個人的には学びが深いと感じる書籍です。内定者は勿論、新卒1~2年目のコンサルの方に特に有用なのではないかと思います
26:「社会調査」のウソ―リサーチ・リテラシーのすすめ (文春新書)
おすすめ度:★★★★☆
社会学者谷岡さんの著書。新聞やニュースを賑わす社会調査。一見定量的なので結果を鵜呑みにしてしまいがちなのですが、いかにウソと欺瞞で溢れているか、それをどう見抜くかの目を養う上で最適な一冊です。
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題材が身近なニュースや新聞記事の為、数字をいかに自分が鵜呑みにしていたかを痛感出来る
- 定量調査の実施者/観察者双方にとってのポイントやキモを理解出来る
27:「超」入門 失敗の本質 日本軍と現代日本に共通する23の組織的ジレンマ
おすすめ度:★★★★☆
第二次世界大戦中の日本軍の敗戦要因を戦略的な観点から分析した本です。"なんで戦争の本やねん"という声もあろうかと思いますが、本書の内容の多くは今の日本企業や日本人に当てはまる指摘となっております。外資の戦コンといえども、クライアントの多くは日系企業様である為、本書は日本企業の組織風土や思考を理解する上で非常に有用かと思います。原著を分かりやすくリバイズした本ですが、エッセンスは保持されている為、此方で良いと思います。
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日本人の気質・組織特性が強み/弱み含めて理解出来る
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原著よりも現代向けに読みやすくアレンジされており、平易
28:神は妄想である―宗教との決別
おすすめ度:★★★★★
その他ジャンルでは一番のオススメ。利己的な遺伝子、で有名なリチャード・ドーキンスの著書です。世界で普遍的に信じられている神・宗教というものが、如何にか細く欺瞞に満ちたものかをロジカルにぶった切っていく書籍。世間的には非常に問題作だと思いますが、世にまかり通っているものを論理でここまで切り崩せるのか、という一種の感銘があります。
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論理が、如何に力を持つものかが説得力を持って理解できる
- 一方で、論理だけでは人は動かない、という裏のメッセージを把握することも重要
- 一種の暴露本というか、なんでも言って委員会の様な面白さがある(笑)
29:好きなようにしてください―――たった一つの「仕事」の原則
おすすめ度:★★★★☆
ストーリーとしての競争戦略、の楠木先生の著書。Newspicksでの彼のコラムに寄せられる質問に回答した本で、結論はいずれも好きなようにして下さい、なのですが(笑)、筆者の思想や心構えの深さが理解できます。出て来る質問は、恐らく今時のサラリーマンにありがちなもので誰しも一度は考えた事があるものなので、親近感を持って読むことが出来ます。
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サラリーマンが抱えがちな卑近な悩みについて、目から鱗の回答も多く参考になる
- 楠木さんの文章がとにかく面白く、内容の平易さもあって一気に読める
30:サイコパス
おすすめ度:★★★☆☆
最近TVにもよく出ている中野さんの本。サイコパス、という言葉について、その歴史からサイコパスの特質・遺伝との関係まで幅広く掘り下げた本。世間的にはネガティブな言葉だと思いますが、コンサル会社に入るとまさにこの本にある勝ち組サイコパスが世の中を牛耳っていることが分かると思います。
30冊の中で特にオススメの5冊(★★★★★)
コンサル内定者・志望者・新米コンサルタントにおすすめの書籍を30冊紹介させて頂きました。"30冊は多すぎて読めない!おすすめ結局どれ?"という方に、個人的に5つ星評価の5冊を再掲致します。
05:プロフェッショナルコンサルティング
09:イシューからはじめよ―知的生産の「シンプルな本質」
11:確率思考の戦略論 USJでも実証された数学マーケティングの力
25:外資系金融のExcel作成術―表の見せ方&財務モデルの組み方
28:神は妄想である―宗教との決別
読了ありがとうございました!